マシューボーンの「白鳥の湖」

チャイコフスキー: バレエ「白鳥の湖」 ? アドヴェンチャーズ・イン・モーション・ピクチャーズ [DVD]昨日は、渋谷のBunkamuraにバレエを観に行ってきました。バレエなんておそらく生涯で2回目か3回目、ワイズマンの『バレエ』の映画は3回くらい観たけれど、生のバレエというのはそんなもんです。
で、白鳥の湖の話もうろ覚え、とりあえず白鳥が男だという以外にマシュー・ボーンの予備知識もほとんどなく、ただ漠然と見に行ってしまったのですが、これがかなり面白かったです。最初のほうはお城で王子様が母親である女王のために自由に振舞うことが出来ず悶々とするという内容で、このあたりはまあまあかなという感じだったものの、さすがにメインの白鳥が登場するあたりからその踊りの力強さがぐんと高まって、重石奥なる。特に主役である白鳥を演じたダンサーの動きのキレがなんともすごくて、グッと魅入ってしまいました。その勢いで後半はもう夢中、1時間少々の時間はあっという間に過ぎました。
この物語は、白鳥が男であるだけに、そこに王子と白鳥の同性愛的な愛が描かれます。そこの緊張感がものすごい。人間に姿を変えた白鳥がお城の舞踏会に来て、女性たちのこことを奪うというシーンでも、その白鳥と王子の間に漂う緊迫した空気が圧巻。
これがバレエだ!とは思わないけれど、バレエってのもいろいろな解釈やアレンジの仕方があって面白いものだと思いました。

この作品を、アダム・クーパーの主演で上演したDVDが発売されています。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005OOGP/hibikoreeiga-22
アダム・クーパーが踊るマシュー・ボーンの「白鳥の湖」といえば、映画『リトル・ダンサー』の最後に登場するシーンで有名。『リトル・ダンサー』もどこか同性愛じみたところのある話、この「白鳥の湖」も同性愛じみたところのある話、そのあたりも少しつながっているのかな、という感じがしました。
つい先日は映画で『バッド・エデュケーション』を見たし、このところ少し同性愛じみた作品に縁があるのかもしれません。あー、久々に『ハッシュ!』が見たくなってきたなぁ…

リトル・ダンサー
http://www.cinema-today.net/0105/18p.html
バッド・エデュケーション
http://www.cinema-today.net/0504/21p.html
ハッシュ!
http://www.cinema-today.net/0112/28p.html