2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

機械という他者との対決『大いなる天上の河』

グレゴリイ・ベンフォードによる外宇宙を舞台にしたSF作品。場所は明らかではないが、人間と機械が対立する世界、人間は機械の勢力に圧され、根拠地を破壊され、さすらうことを運命づけられるようになってしまった。その集団の中のひとりキリーンが語り手…

外から日本を見る『敗北を抱きしめて』

戦後60年を考え、靖国神社へも行った締めくくりという感じで読んだこの本。日本研究者のジョン・ダワーが大衆を研究することによって得た戦争と戦後の日本人の新たな一面をわかりやすく描いている。 ふーんと思うことも多いし、勉強させられることも多い。…

何たること?『ヌーヤルバーガーなんたることだ』

沖縄おもしろ情報が書いてある本かと思って読み始める。前半は著者が友達と思いつきではじめた沖縄長期滞在のドタバタ記。大家さんのキャラクターなどが面白くて、沖縄という場所の暖かさや面白さは大変よく伝わる。しかし、筆者は結局何をしているわけでも…