有楽町のスパゲッティ&カレーの店「ジャポネ」

その店は銀座INZという銀座にしてはどうも庶民的なショッピングモールのいちばん端っこにあります。

普通に行くとこんな風に見えます。ここから見えるのは、看板とカウンター席が2つくらいですが、角を曲がるとさらにカウンター席が10余りあります。この店はカレーやではなく主にスパゲッティ屋、しかもB級グルメファンの間では有名らしいいわゆる“ロメスパ”(「路傍の麺」=ロメン、それのスパゲッティ版)の名店です。
その人気の秘密はいろいろあると思いますが、まずはスパゲッティ自体のオリジナルさ。麺は極太2mmくらい、あらかじめ茹でて水で締めておいた麺を中華なべで豪快に炒め、そこに具を加えるというスタイル。さらにメニューもかなりオリジナル。ナポリタンや明太子などは普通ですが、人気メニューは店名ともなっているジャポネ(和風の基本)やジャリコ(和風のデラックス)などです、さらに中華風のチャイナやカレーソースがかかったインディアンがあります。スパゲッティとカレーの店なのでカレーライスもあります。値段はどれも500円か550円。そしてさらに、B級心をくすぐるのが盛りのバリエーション、普通盛でも結構多いのですが、+150円でジャンボ、さらに+100円で横綱、そしてその上にもあるらしい…

と、とりあえず、マニアな店の紹介をしたところで、私が食べたメニューはといえば、もちろん

インディアンです。カレー日記ですから。
カレー自体の味はいわゆる日本のカレー、辛さは中辛、ぱさぱさになった肉入り。スパゲッティの方は噂にたがわぬ極太ですが、以外にやわらかい感じはせず、もちっとしていて限りなくうどんに近い感じ。ときどきナベでこげた部分があってなおさら焼きうどんっぽさが感じられる。
考えてみればカレーうどんってのは普通のメニューで、讃岐うどんには汁なしのカレーうどんがあるんだから、それをもう一歩進めればこのスパゲッティ・インディアンになるような気もする。
感動的にうまいということはないけれど、安いし、ボリューム満点だし、粉チーズはかけ放題だし(カレーと粉チーズはよくあいます)、飢えた貧乏人が銀座でお昼を食べるのには最適です。
今度はインディアンじゃないメニューを食べてみよう。